ご挨拶と理念

ご挨拶

我が国の高齢化社会を取り巻く問題が山積する中、少子高齢化という言葉は、40年余りの間、日本社会で最も人々の話題に上った言葉です。でも、この言葉には対照的な意味があります。少子化はこの30年、数々の対策を講じても、解決できませんでした。つまり少子化は人々が望まなかった結果です。他方、高齢化は人々が元気で長生きしたいという願いを見事に実現した結果です。その望んでいた高齢化社会を実現して、このことをどう捉えて、どう行動していくべきか、そのことをずっと考えて参りました。従いまして、私の目標は簡明なものです。それは「長生きしてよかったと実感できる社会づくり」です。すべての人々が、この社会実現のために知恵を出し合い、協力しあい、課題と向き合っていくことが重要です。その中に松風会の役割があると認識をしております。病院完結型社会から地域完結型社会へ徐々に変わり始めております。地域包括ケアの実現には、その意味があります。住み慣れた地域社会で馴染み深い人々との語らいは、死が訪れる直前まで続けられるべきでしょう。私たち松風会は「地域と共にあり、地域と共に歩む」そして人として最後まで生きる意味を知り、人としての尊厳を大切にしたいのです。認知症の研究、各種データに基づく科学的介護にも大きな期待が寄せられています。凄まじい速さで研究開発が進み、AI、IT、ロボット技術が活用される時代です。科学技術の発展により、かつて実現できなかった事が、実現できる社会になっております。介護はこうしたツールを使うことによって助けられることはあっても、最後は「人、人、人」が中心です。人の思いやりや温もりが一番大切なはずです。そのことを常に念頭において社会福祉法人 松風会は、皆様と共に地域福祉に貢献したいと願っております。

末松信介
社会福祉法人 松風会
理事長 末松信介(参議院議員)
(末松信介ホームページへ)

理念

社会福祉法人 松風会の理念